今週の卓話要約


「青年海外協力隊について」
石川県青年海外協力隊を支援する会 専務理事 大塚 忠寿 氏

大塚 忠寿 氏 青年海外協力隊は昭和40年に設立されましたが、石川県の青年海外協力隊を支援する会は平成7年10月13日に設立されました。この支援する会は全国で39団体あり、近く2つ増える見込みです。現会長は北川義信氏(県建設業協会会長)で、初代の安田隆明氏、2代真柄敏郎氏に続く3代目です。会員数は3月末現在178名で、県、市町、各種団体、企業、個人からなっています。
事業内容は、広報啓発活動として、会報の発行・国際理解セミナーの開催等があり、隊員支援活動として、県関係隊員へのふるさと便の隔月送付・隊員訓練所への激励訪問等を行っていますが、海外隊員からあがってくるいろんな要望にもできる限り応えることとしています。
県関係隊員は現在、青年海外協力隊(20〜39歳)が25名、シニア海外ボランティア(40〜69歳)が9名の計34名で、うち女性が16名となっています。
この隊員派遣までの流れを説明しますと、70以上の開発途上国からまずJICA(国際協力機構)へ派遣要請がなされます。職種は、農林水産・保健衛生・教育文化部門・公共公益事業・鉱工業等、100以上の職種にわたりますが、これを受けて春秋の年2回、隊員募集を行い、2次にわたる試験を行います。合格しますと、派遣前訓練として、2ヶ月間主に語学を中心に、長野県の駒ヶ根と福島県の二本松の2箇所の訓練所で徹底的な教育が行われます。派遣期間は原則2年間ですが、短期コースもあります。在職のまま派遣される場合は、企業にJICAから給与の8割を支給し、2割は企業に負担してもらうことになっています。
石川県出身者の隊員派遣状況ですが、5月現在累計で帰国者を含め、青年が319名69カ国、シニアが23名16カ国となっています。ちなみに全国では青年シニア合計で累計4万人に達しています。
最近の当県の派遣者の特徴を見てみますと、@女性の希望者が増え、約6割になっていること Aシニアボランティアも増えていること B在職のままの派遣が少なくなり、会社を辞めて行く事例が多くなったことがあります。これも景気悪化で企業に余裕がなくなってきたり、本人も会社同僚等に負担をかけずに行きたいということで、むしろ定年後の生き甲斐として活躍してみたいという人が増えているのだと思います。シニアの場合夫婦同伴で行くことができるのですが、66歳単身でカンボジアで道路関係のボランティアをしている人や、ペルーで3カ国目のボランティアをしている63歳の方もいらっしゃいます。
昨今の事業仕分けでJICAもその対象となっていますが、この青年海外協力隊は「顔の見える国際貢献」としてもっと評価されても良いのではないかと考えています。



<< 戻る