今週の卓話要約


「くすりと健康よもやま話」
金沢大学学長特別補佐・金沢大学名誉教授
辻 彰 氏(金沢南RC 会員)

小林 清彦氏 氏は、昭和17年金沢生まれ。金沢大学大学院薬学研究科修士
課程修了後、東大にて薬学博士。爾後、母校にて大学院自然科学研究科長等を経て、平成20年3月退職、4月から現職。専門は薬物動態制御学で、同学会長等を歴任。日本薬学会学会賞、北国文化賞等を受賞。平成14年日本初の教育用保険薬局をNPO法人として設立、同法人理事長。平成21年4月金沢大学活性化と地域貢献の後方支援法人としてアカンサス・サポート・インターナショナル合同会社を設立、同法人社長も務めておられる。
氏は、@医薬品開発には多大の時間とコストがかかること、A薬には必ず副作用があること、B投与量等によって予想外の効能が出ることがあること、C健康とは仮に疾病を持っていても、上手に付き合って質の高い生活(QOL)を目指せばよいこと、D酒タバコ飲みであっても、ストレスをためない生活をすれば、長生きできること、E笑いと感動が免疫力を増やし、遺伝子の変動をもたらすこと、などをバイアグラの話題なども交えながら話され、「病は気から」の言葉を思い出した次第である。レジュメのポイントは次のとおり。△ 医薬品開発⇒ 戦略を立ててから10年〜15年、費用1品目500〜1000 億円、特許25 年、薬の価格はアメリカ=自由価格、日本=厚生省の定める薬価基準。医療費の高騰に対し安いジェネリック医薬品が普及。ために、新薬を外国で開発、臨床試験の国内空洞化。△ くすりはリスク⇒ 毒性の副作用もあるが、適正量によって新薬効も。アスピリンも低用量で血小板凝集抑制作用、急性心筋梗塞の再発予防、血管閉塞性疾患の予防。サリドマイドも慢性関節リウマチ、ハンセン病治療薬、末期がん鎮痛薬、膠原病、潰場性大腸炎、多発性骨髄腫など癌治療薬(藤本製薬)2008 年厚労省認可△ テイラーメイド医療⇒ 個人に応じた最適薬・最適投与量・最適投与間隔を。疾病の60%以上が原因不明で有効な治療薬がない=根本治療が必要。原因解明のため遺伝子レベルのヒトゲノム解読。△ 健康の定義は疾病があっても、食欲・性欲を満足させ、QOL(Quality of Life )を目指す⇒ 生きる喜び、人に役立っているという喜びを。△ 生き方の問題⇒好きなものを好きなだけ飲み食いして長生きした先人。ルイ十四世( 77 歳)、チャーチル首相( 90 歳)西園寺公望( 91 歳)、土光敏夫( 91 歳)等△ 笑いと感動は遺伝子をオンにする⇒ 免疫力の増加、遺伝子の変動。村上和雄博士(筑波大名誉教授)1936 年生( 75 歳)遺伝子暗号解読の第一人者。ノーベル賞受賞候補者。遺伝子は97%眠っている。



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